NHK 「東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜」

NHKで東洋医学に関しての番組を放送していました。何を今更という感じもしましたが、番組として成立するほど東洋医学は日本にはまだあまり浸透していないだと、再認識した時間でした。

西洋医学を学び、実践をしているとすぐに感じることは西洋医学の欠点や限界。

病気とは何か、病気にならないようにするにはどうすればいいのか、、病気はどうすれば治療できるのか、病気が軽快するとは、あるいは治るとはどうゆう事か。

西洋医学にどっぷりと浸かっていると、今やっている仕事の延長線上にしかその答えはないと、勘違いしてしまいそうになります。忙しすぎて、毎日の仕事をこなすのに精一杯で、視野が狭くなり、視点を変えて考えてみよう、ということが頭に浮かんでこない。大学では西洋医学しか学べませんでしたし。

しかし、西洋医学の限界を感じている医師が、昔から少なからずいて、代替医療としての東洋医学を取り上げて、様々な研究、実践の結果を書物で残してくれています。

漢方、鍼灸、ヨガ、瞑想などを体験した人は、そのような科学的な知識や証明がなくても、その効果を十分に体感されていると思います。科学的な研究なども必要なものとは思いますが、実験などで証明できないとその存在そのものを否定するかのような考え方は、頭でっかちすぎてつまらないと思います。科学的に研究され、証明されて、やっと納得する。そうではなく、私たちは直感や体感で確かなものを感じています。その感覚を信じられるようになれば、それはそれで自分にとっては十分だと思うのです。

今回の番組で東洋医学の力の一端を知る人が少し増えるのかもしれません。それはそれで意味のあることだとは思います。でも、私がいつも皆さんに知って欲しいと思うことは、漢方や鍼灸やヨガや瞑想などの方法の力ではなく、いろいろな方法に反応する身体の面白さ、可能性、すごさです。

私達の身体は奇跡的な働きで私達の命を支えています。科学的にわかっていることなど、ごくごくわずかですが、そのわずかな知識だけでも、奇跡的な身体の成り立ちを感じることはできます。医療が成立することができるのは、その奇跡的な働きのおかげです。

西洋医学、東洋医学などの区別がなくなり、心と身体(西洋医学がバラバラにしてしまった臓器別に考える身体)が本来一体のものであることをしっかりと感じて、その感覚を携えて実践に臨めば、いろいろな気づきがあります。積み重ねられていく知識とともに、その感覚を磨きあげていく人が増えていけば、今後の医療もまた違った展開を見せていくことになると思います。最近その一端が少し現れ始めているようにも感じます(希望的観測でしょうか)。

心身に対する気づきを促す役割を担っていくことも、これからの医療の一つのあり方ではないでしょうか。

 

医師 平田 修

 

 

 


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